Can We Take Hold of Water?

葉栗 翠

説明

水は生命の源であるが、時には人間を情け容赦なく殺す。

 私の故郷は昔から浸水域である。人々は川の水を畑に流して作物を育てると共に石の堤防を築いた。川が氾濫したら、その一部を壊して川の力を弱めたり、すぐに避難できるように屋根に船を置いておいたりと、様々な方法を適用しながら生活していた。彼らは水の豊かさとその怖さを知っていた。現在、堤防も石からコンクリートに変わったし、ダムも建設されたし、洪水はかなり減ってきた。屋根の上に船がある家もなくなった。これで、人間が自然をコントロールし、災害を乗り越えてきたということなのだろうか。私たちの生活を支えるインフラは、現在の生活から隠されていて、その基盤を見られない。川が氾濫したことがないこと、山が崩れたことがないこと、電気やガスがいつでも問題なく使えることに、勘違いしていないかという心配がある。

 私は自然の極端な個性に関心があり、その両面を表したいと思う。

 今まで、水についてたくさん描いていたが、いつも小さなキャンバスに作成していた。今回は、現地で研究した水の流れをテーマにした作品を、より長いサポートで描いてみたいと思う。

川か海、あるいは両方の環境の周囲を調査したいと思う。調査する時に地元の人からの川や海の話は、作品作りの参考になる。そして、地元の川で拾った水で作品を作りたい。

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アーティストプロフィール

武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻を卒業し、鮮やかな色彩で物事への思いや感情を表現している。日本での展示会以外、韓国、台湾、中国での色々グループ展に参加したこともある。