Interlude Space

Ragil Dwi Putra

説明

 都市の話をする時には、都市の中にある要素、例えば、行政、社会、経済、オープンスペースや都市に住む人たちの話ももちろんするでしょう。これらの要素によって、都市の社会文化的面と経済的発展の面で、都市のアイデンティティーが確立される。これらの中で、最も重要な側面の一つは、都市コミュニティの社会に適用される制度や価値観を規制したり、形成したりする上で重要な役割を持つ都市そのものの市民である。

 価値観を形成するプロセスを支えるために、市民はコミュニティが生活する状況に関連する情報、知識、または新しいものを交換するためのスペースを必要としている。例を挙げると、公園、区、市場などの公共スペース。しかし、もし公衆が彼らの夢とニーズに合わせて全てのスペースを想像したり、設計したりしたらどうなるだろうか?

 インドネシアで、情報交換のプロセスを「kongkow(コンコウ)」と呼び、人々が集まり、余暇にゆったりとした時間の中で交流する場である。その時に、日常的なこと、政治、家庭内のこと、あるいは噂話などは話題として出てくることがある。「kongkow」自体はどこでも行えるものである。例えば、道端でも、庭でも、またはジャカルタやインドネシアの他の主要都市での通常ほぼ24時間営業しているコーヒーショップでもできる。そのような時間は、都市社会の繰り返す日常からの疲れを癒すための代替の場となることもある。

 

      今回のレジデンスで、「interlude space」について市民の想像力や解釈によってオルタナティブ・スペースを作りたいと思う。つまり、日課の重荷から解放されるスペースとなる。東京の市民が余暇時間の中でどのような活動をしているかという観察から始まり、「interlude space」は利益のために作ることでなく、地球市民の仲間としての社会的・文化的な絆への帰属感に基づいて作られたオルタナティブ・スペースを提供する。グローバル資本主義またはトランスナショナル資本主義の利益やアジェンダのためにソーシャルスペースが作られたとき、市民の願望は古代の人間の本能の生息地に戻されることだ。

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アーティストプロフィール

 Ragil Dwi Putra(ラギル・デュイ・プトラ)(1992年生まれ、インドネシア・サラティガ出身)は、2016年にJakarta Institute of Arts(IKJ)の芸術学科版画専攻で学士号を取得した。彼の実践で、現代の都市生活における公共スペースとプライベート・スペースの間の摩擦など、日常生活のアイデアに関心がある。