Matching-Research Residency

横内賢太郎

説明

本提案の概念は、様々な場所からのアーティストをマッチングさせ、コラボレーションユニットを形成することである。お互いの興味に基づいたリサーチを助け合い、情報交換や思いがけない出会いをしながら、作品を展開していく。

 マッチングした相手の文化や言語に精通している人のリサーチスキルと理解力が、リアルな情報を提供し、有意義な対話を実現する。同時に、求められる研究を通じて、自分たちが属する文化への理解を深めるとともに、相手の新しい価値観、考え方や制作方法などを学べる。

メリット:アーティストはコーディネーターとして活動できるので、特定の事務スタッフやスペースが不要になる。

デメリット:少なくとも、マッチングの難しさと、研究やコミュニケーションのストレスは予想される。

 

レジデンスプログラムで最も重要なこと:

  • 新しい出会い(予測できない体験)をどうやって作るのか?

  • 気候、風景、建築、人間、食べ物、歴史、社会、経済等々、つまり地域に根ざしたものがアーティストに影響を与えるもの。

しかし、バーチャルかオンラインでの出会いの中で、私たちがまだできること:

  • コミュニケーション(話すこと、微笑むこと、笑うこと)

  • 互いの研究を通じた作品を作り出すこと

  • その裏話も含めて、知識と現実を交換すること

 プロジェクトに興味のある人はお互い学び合い、このプロジェクトを体験することも助け合う。短期間の滞在で形成された表面的な理解や関係性より、そこに住み、そこに属し、文脈や地域に精通している人々から話を聞く必要がある。

実施計画

第一段階:プレゼンテーション(最近のプロジェクトについて話し、研究の詳細を説明する)

  • 料理レシピを共有し、一緒に食べる。

第二段階:研究

  • 研究#1を開始する

  • レポート#1を作成する

  • レポート#1を共有し、フィードバックとディスカッションをする。 (できれば実際の場所を見て回る)

  • 研究#2を開始する

  • レポート#2を作成する

  • レポート#2を共有し、フィードバックとディスカッションをする。

第三段階:オープンスタジオ(作品の制作過程を見せる)・研究#3を開始する 

  • レポート#3を作成する

  • レポート#3を共有し、フィードバックとディスカッションをする。

最後の段階:作品の結果を共有する。

アーティストプロフィール

 横内賢太郎は、2005年より色染料とサテンの布を用いて絵画を制作している。2007年に博士論文「変質の絵画」で博士号を取得し、2008年に日本でVOCA(Vision of Contemporary of Art)賞を受賞した。 2011年より、「文化的接ぎ木」の概念をもとに、批評を交えた絵画史の研究・制作を行っている。2014年に、ポーラ美術振興財団の助成を受けてジョグジャカルタに海外滞在。その後、2015年に「Artist Support Project (ASP)」を立ち上げ、現在は作品制作、展覧会の企画・運営、国際交流活動を行っている。